英会話の習得法

「会話」は二つの要素からなりたちます。

「リスニング」と
「スピーキング」です。

「会話」とは双方向のものですから、
相手が何て話しているのかを聞き取って、
それに基づいて話を返す必要があります。

リスニング

会話のリスニングで特徴的なことは、
・分からなかったら、聞き返せる
・相手が早口過ぎたら、「ゆっくり話して」とお願いできる
・「それは・・・ということですか」とか確認できる
ことです。

つまり、
見栄を張らずに、その場しのぎせずに
聞き返したり確認したりできる
心のスキルが重要です。

また、相手にもっと
ゆっくり丁寧に話してほしい場合は、

"Would you speak more slowly, please?"

とかと、
ゆっくり下手目に言うのがオススメです。
間違っても、
ネイティブまがいの流暢さ早口で言ってはいけません。

なぜなら、
その話しっぷりで英語力を判断されてしまうから。

最初はわざとたどたどしくカタカナ英語で発音して
相手の期待値を下げてから、
ゆっくり実力をだしていきましょう(^o^)

スピーキング

スピーキングでもっとも重要なことは、
「発音」ではありません。

例えば、
一流ホテルの外国人向け通訳ガイドの採用面接では、
発音はブロークンでもぜんぜん構わないそうです。
(もちろん、ちゃんと聞き取れる前提です)

また「通訳案内士試験」の採点基準でも
「発音」はほぼ問われません。

では、何が重要なのか?
それは
途切れず話せること
です。

なぜなら、
あなたが「これ、英語でなんて言うんだっけ」と考えている間中、
相手はずっと待っていないといけないからです。

これは、相手に時間を空費させる行為で、
とても失礼です。

つまり、
・印刷された英文を読み上げるのはネイティブ同然の流暢さ、
・でも自分で話す段になったらほとんど無言、
というのは極めて残念なパターンです。

なぜ単語が出て来ないのか?

最大の原因は、英語を話そうとする時の
思考の流れにあります。

思考の流れは通常下記になります。

①まず言いたいことを日本語で考える
②それを英訳する

日本語で考えた内容は、
日本的な思考様式や常識に基づいているので、
そのままでは英訳できないケースが多いからです。

これは英文をどんなにたくさん読み込んでいて、
英語文化になじんでいたとしても同じです。

例えば、
「昨日会社の先輩と、部下の育成について相談した」
て英語で言おうとすると、
あれっ「先輩」とか「部下」って何て言うんだっけ?
となるわけです。

英語には直接「先輩」や「後輩」を表す言葉がありません。
( "兄" を "elder brother" というように)

また、「部下」を辞書で引くと
"subordinate"
と出できますが、
こんな難しい単語、(ナマの英文の中で)
見たことないですよね。

こんなコトバを使って
「部下」のニュアンスが正しく伝わるのか?
チョー疑問ですよね。

あるいは、
私は「藤田」という姓ですが、
1字目の「藤」を英語で説明しようとしても
「藤」の英語なんてまぁ知らないですよね。

辞書で引くと
"Wisteria"
だそうです。

ちなみに「菊」は "Chrysanthemum"。

何この難しい単語。

それに、頑張って調べてその単語を言ったとして、
そもそも外人は藤や菊を見たことあるのか?
(目の前の花を指さして名前を言う場合は別です)

相手が理解できないコトバで説明するのも
意味がないですよね。

つまり、
「自分が言いたいことを英語で何と言うか?」を
日頃から考えてないと、
いざという時に、いきなり言えるわけがない、のです。

答え:言いたいことを英語でなんて言うか、日頃から考えるべし

「子ども語」、「5歳児英語」

これは難しい表現をそのまま英訳するのでなく、
いったん子どもに分かるコトバに置き換えてから
英訳しましょう、というアプローチです。

そういうワークブックが何冊か出ています。
・青木ゆかさん「ずるい英語」
・奥村美里さん「英語は5歳児の日本語で考えると面白いように話せる!」

どちらも、けっこうオススメです。

いろんな例が出てきます。
例えば、
・一目置く
・息が合う
・足を引っ張る
・空元気

直訳しても、通じません。

Google翻訳さんも苦手です。

ちなみにGoogle翻訳結果は下記になります。

・一目置く => place one glance
・息が合う => breathing
・足を引っ張る => pull a foot
・空元気 => healthy skies

そのまんま直訳ですね (^^)

なので、
まず日本語の段階で言い換えが必要です。

日頃から、「自分が言いたいこと」を
子ども語に置き換えておかないと
いざという時に役立ちません。
(いろいろトレーニングして瞬発力をつけるのはもちろん有効です)

で、
一番問題なのは、
もしかしたら、
「(英語で)自分が言いたいこと」が特にない

ことだったりすることです。

つまり、
一番重要なことは、
いざという時に何を言うか(言いたいか)?
あらかじめ考えておくことです。

そして、
考えたら

当方で
Google翻訳を便利にしたツールを
開発しているので
それを使うのも一法です (^o^)

3窓式Google翻訳(日英日版)

3窓式Google翻訳(英日英版)