リーディング上達法

我々日本人は圧倒的に読んでない、よね

よくある(自分への)言い訳に
「読むのは大丈夫だけど、話すのはちょっと・・・」
というのがあったりします。

ですが、
冗談を言ってはいけません。

長い文章、
読んだことないでしょ?
(読んだことある皆さま、
ごめんなさい m(_ _)m )

読まない最大の原因は、
「わざわざ英語で読みたい文章がない」
からと思います。

それは
翻訳を含め、たいていのものは
日本語で読めるシアワセの
裏返しであったりします。

例えば、軍事独裁みたいな国で
自国のメディアが統制されていて
内容がまったくアテにならない。
量的にも極めて不十分。
という状況だったら・・・

あるいは、
母国語の出版物が
ほとんどなかったり、
古すぎたりしたら・・・


もう十年以上のことですが、
こんな話があったそうです。

日本の東大生と中国の北京大学生が
何十人かずつ講堂に集まって
ディスカッションをしていたそうです。

その際、東大生の人が
「僕は毎週 NewsWeek誌を読んでいます」
と自慢げに言ったところ、
北京大生の人はみんなびっくり仰天。

しばらくして、
その内の一人が恐る恐る聞くには・・・

「本当にそれしか読んでないんですか?」

これは、
日本にいると
英字メディアを読む必要性が
そもそも感じられないことが
最大の要因かなぁ、
と思います (^^)

ちなみに、
2020年現在は
自動運転や○○の研究がいちばん進んでいるのは中国で、
中国語の文献を読みこなせる人は
世界的にアドバンテージを持つんだそうです。

多読のコツ① 辞書はあとからまとめて引く

私が初めて洋書を読み切ったのは
30代後半のことでした。

それ以前は、まれに洋書を買っても
最初の数行すら読めず「つん読」状態でした。

読みきれた理由は
・通勤電車内で立って読んだから

何が良かったかというと
・その体勢だと辞書を引きようがない
・なので読み進める他ない
(知らない単語にはマークしました)
です。

そして、
帰宅後とかにまとめて辞書を引く。
その時気づいたのは、
・全部は引く必要はない
(ストーリー把握上必須の単語だけ調べればいい。
全部引くより、先の展開が気になる)

つまり、
単語が分からなくても洋書は読める
ということでした。

上智大学の故・渡部昇一さんが
おっしゃっていたことですが
1時間に60ページ読んでもらう前提で
書かれた文章を
1時間に1、2ページの速さで読んでも
面白さは伝わりません。
ちなみに、その本は
"Flowers for Algernon" by Daniel Keyes
(アルジャーノンに花束を ダニエル・キース著)
でした。

何語覚えたらスラスラ読めるか?

でも、
結局、
辞書引きをはしょっているうちは
英文を正しく理解できません。

微妙なニュアンスを味わうどころか、
多分かなりトンチンカンな理解をしてしまうことに
なろうかと。

ところが、
覚えるべき英単語・句の量は膨大です。

特に
「どんな本でも辞書を引かずに読みたい」
などと無謀な考えを抱いてしまうと
もうタイヘンです。

  たぶん
英語が相当できる人でも
語彙数はせいぜい4~5千語と思います。

でも、
必要語彙はたぶん2万語かそれ以上
です。

ちなみに藤田は8千語超です。
英検1級を持っている人は1万語を超えると思います。
TOEIC 900点超の人はたぶん4~5千語。
(TOEIC高得点には語彙力よりも試験慣れが重要)

はっきり言うと
2万語なんて覚えてられません。

2万語覚えてから洋書を読み始めよう・・・
という計画だと
たぶん一生読み始められません。



その洋書の語句一覧表があったら・・・

例えば、
これから読もうと思う洋書があったとして
その本に出てくる語句の一覧表があったら・・・

その一覧表を全部覚えてから読み始めたら、
(一覧表に和訳が付いている前提です)
辞書を引かずに最初から最後まで読み通せる
はずです (^^)


多読のコツ② 辞書引きを効率化する