英文法上達法
ポイント
文法はとても大切です。
文法知識なくして、英文を正しく理解することはできません。
また、誤解されない英文を書いたり話したりすることも困難です。
尚、
本サイトは「実用」を前提とするので、
学校英文法的な重箱の隅をつつくような精緻さや、
テストで点を取るためだけの知識は
追求しません。
5文型と8品詞
英文理解の基本は、
1. 5文型(①SV、②SVC、③SVO、④SVOO、⑤SVOC)
2. 8品詞(名詞、形容詞、動詞、副詞、前置詞、接続詞、助動詞、感嘆詞)
3. 文章の構成理解(語、句、節、単文/複文など)
の3つです。
これまで1,000人以上の社会人の方を指導させて頂きましたが、
「この文の
主語はどこからどこまでか?」
「この文の
目的語のコアの1語はどれか?」
ということを常に意識している人と
何となくしか考えていない人との
理解力の差はかけ離れていると言えます。
例えば、
Most of the teachers surveyed recently said they believed in the idea.
・survey : 調査する
・recently : 最近
という文をどう理解するか。
答えから先に言うと、
・「主語」は "Most of the teachers surveyed recently"
・「目的語」は「節」になっていて "they believed in the idea"
つまり、"said" と "they" の間に "that" が省略されていて
"that節"を作っています。
日本語訳は
最近調査を受けた先生の大半が、そのアイデアを信じていると言った。
になります。
「英読」式構文把握メソッド
この「主語はどこからどこまで?」といったことを
簡単に表記できる手法を藤田の方で開発・公開しています。
「英読」式構文把握メソッド
①名詞句は [ ] や < > など角のあるカッコでくくる
②副詞句は ( ) の丸いカッコでくくる
③関係詞は | | でくくる(省略時は || と続けて書く)
④複文など文の切れ目は / で切る。
このメソッドを元に、元の英文に書き込むと
[ Most of the teachers surveyed recently ] said || they believed in the idea.
※色は自由です。
どうでしょう。
一目で構文がつかめるようになりました。
簡単な記号を書き込むだけなので、
先生が生徒の理解度を確認したい時にも
使い勝手がよいと思います。
では、もう一例、
見てみましょう。
They somehow already know what you truly want to get.
・somehow : 何とかして、どうしてだか
この文の構文理解のポイントは、
副詞に惑わされないことです。
そのためには
・副詞を ( ) でくくって、いったん無視することです。
こんな具合に。
They ( somehow already ) know [ what you ( truly ) want to get ] .
まず ( )内を無視して読みます。
そうすると
They know [ what you want to get ] .
彼らは、あなたが欲しいものが何なのかを知っている。
構文がすっきりしました。
また、what 以下が want の目的語になっていることも明らかです。
"what" がよく分からない場合は "the thing which" に置き換えてみましょう。
They know [ the thing | which | you want to get ] .
かなり分かり易くなったかと思います。
最後に、( )内のコトバを付け加えます。
They ( somehow already ) know [ what you ( truly ) want to get ] .
彼らは、どうやってだか既に、あなたが本当に欲しいものが何かを知っている。
また、
この手法を解説する動画を作っているので
是非ごらんください。